年齢ではなく、暮らしの変化を始めどきにする

親なきあとを考える時期は、子どもの年齢だけで決める必要はありません。親が入院した、通院や服薬の支援が増えた、家の階段や水回りが使いにくくなった、親自身が家の管理に不安を感じるようになった、といった変化が目安になります。大きな問題が起きてから住まいを探すと、本人が環境に慣れる時間や、支援者と調整する余裕がなくなりがちです。すぐに転居を決めるのではなく、今の暮らしを続ける場合も含めて、早めに情報を集める段階をつくることが大切です。

本人の生活と家の条件を分けて確認する

確認したいのは、住む場所だけではありません。本人が一人でできること、手助けが必要なこと、苦手な音や人との距離、通所先や医療機関への移動方法を書き出します。そのうえで、現在の家に手すりや段差解消を加えられるか、支援のある住まいへ移る場合に個室や外出の自由があるか、家賃以外に必要な費用は何かを比べます。持ち家を残す場合は、修繕、固定費、空き家になったときの管理も確認が必要です。不動産の名義や処分方法は、家族だけで決めず専門家に相談しましょう。

決める前に、試す・記録する・相談する

候補を絞る前に、見学や短期の体験利用で本人の反応を確かめる方法があります。支援者が変わったときも困らないよう、生活の手順、連絡先、配慮してほしいことを本人と一緒に記録しておくと、住まいの引き継ぎに役立ちます。本人の希望を確認しにくい場合も、日々の選択や表情などから意思をくみ取る工夫が必要です。相談支援専門員や自治体の福祉窓口、住宅相談、不動産の専門家に、住まい・支援・費用を分けて相談すると整理しやすくなります。まずは家族が気になっている点を書き出すところから始めます。

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運営・発信
特定非営利活動法人えんとかく
公開・更新
2026-09-16
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※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の法律・税務・不動産取引上の判断を行うものではありません。必要に応じて各専門家へご相談ください。