原稿が複数のファイルに分かれ、写真がスマートフォンに残っている。そうした状態からでも本づくりは始められます。最初に素材の所在と役割を一覧にすると、探し物や最新版の取り違えを減らせます。

まず原本を残す

整理を始める前に、元のファイルをそのまま保管する場所を作ります。編集用のコピーと区別しておけば、削除した文章や写真を後から見直せます。ファイル名には内容と日付を付け、同じ名前の「最終版」を何個も作らないようにしましょう。

素材一覧には5項目を書く

番号、ファイル名、内容、入れたい章、確認事項を一覧にします。写真は撮影した人や利用条件がわかるメモも添えます。未確認のものを隠さず「確認中」としておくと、制作側も確認が必要な工程を把握できます。

本文と図版を対応させる

原稿の中に「写真03をここに入れる」と記し、画像にも同じ番号を付けます。説明文や撮影時期が必要なら別欄へまとめます。ファイル名が違うまま口頭だけで指定すると、確認するたびに探す作業が発生します。

相談用の共有範囲を選ぶ

最初からすべての資料を送る必要はありません。量の目安と代表的な数ページがあれば、整理の相談を始められることがあります。個人情報を含む記録や掲載可否が未確認の素材は、そのまま送らず、まず概要で相談しましょう。

整っていないメモにも、入口がある

きれいな原稿だけが本の素材ではありません。短い走り書きや途中で止まった問いに、書き手が大事にしていることが表れる場合もあります。まず一つ選んで「なぜ残したのか」を一行足してください。完成度より、そこにある思いを確かめるところから始められます。

今日、ここから始めてみる

  • 原本と作業用を分ける
  • ファイル名と素材一覧を対応させる
  • 未確認事項を一覧に残す
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