紙と電子のどちらがよいかは、内容と読者が使う場面によって変わります。両方をつくる場合にも、同じデータをそのまま流用できるとは限りません。最初に読者が本をどう使うかを書き出してみましょう。
読むだけか、書き込むか
ぬりえやワークなど、ページに直接書くことを中心にした本は、紙面の大きさや開きやすさを考える必要があります。読み物なら、移動中に読むか、自宅でじっくり読むかも検討材料です。著者の好みだけでなく、読者の道具と環境を想像します。
文字と図の関係を確認する
文章が中心か、写真や図の配置自体が意味を持つかで、設計が変わります。電子書籍は形式や端末によって見え方が異なるため、紙のレイアウトを小さな画面に置いたときに読みやすいかを確認します。実際の制作方式は、販売先の最新の仕様に合わせて決めます。
完成後の運用も考える
原稿の修正、販売情報の更新、読者への案内など、出版後の担当を考えます。二つの形式を出すなら、修正が片方にしか反映されない状態を避けるため、版と変更履歴の管理を決めておきましょう。
まず一つの形式で試作する
迷った場合は、想定読者に合う形式で数ページをつくり、読んでもらう方法があります。紙なら実際の大きさで印刷し、電子なら想定する端末で確認します。「作れるか」だけでなく「使いやすいか」を判断する材料になります。
誰が、どこで開く本かを考える
紙か電子かを決める前に、読者が本を開く場面を想像してみましょう。机で書き込むのか、移動中に少し読むのか、誰かと一緒に眺めるのか。その場面を一つ具体的にするだけでも、選ぶ形式やページのつくり方を考えやすくなります。
今日、ここから始めてみる
- 本を使う場面を3つ挙げる
- 図と文字の関係を確認する
- 数ページを実際の大きさで試す